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ピースハウス病院に寄せて

私がホスピスをつくりたいと思ったのは、1967年にイギリスのロンドン郊外にシシリー・ソンダース先生によってつくられたセント・クリストファーズ・ホスピスの存在を知ってからです。 私はそれまでも長い臨床医としての仕事を通して、人間の最期こそがもっとも手厚い看取りによって、心おきなく家族や親しい人たちとお別れすること、 そういう場面を設けることではないかと考えてきましたが、ソンダース先生が私に、「この世を去ろうとする患者さんにとっていちばん大事なことは“be with the patient ”ですよ」と言われたのを聞いて、 ぜひとも日本にもそれが実現できる施設をつくろうと思ったのです。(中略)
ピースハウスは、開設以前から今に至るまで大勢のボランティアの力と、地元の方々の大きな善意によって支えられてきました。
「人間としての真の幸せとは何か」を追求する時代にあって、みなさまのご要望に応えられるよう、ピースハウスの関係者一同、これからも真摯に業務に取り組んでいきたいと思います。

日野原 重明 
【ピースハウス病院 機関誌「ふれんず」巻頭言より抜粋】

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日野原 重明 1911年10月4日、山口県山口市生まれ。1937年京都帝国大学医学部卒業。1941年聖路加国際病院に内科医として赴任。 1951年米国エモリ―大学に留学。1973年 (一財)ライフ・プランニング・センターを設立。1992年聖路加国際病院院長に就任。 同名誉院長、聖路加国際大学名誉理事長を歴任。1993年独立型ホスピス「ピースハウス病院」設立。2000年「新老人の会」を結成。2005年文化勲章受章。 2007年日本ユニセフ協会大使に就任。2010年コルチャック功労賞受賞。2017年7月18日逝去。