大切な人を亡くすとき
「これからもずっと一緒」
そう信じていた人がなくなるかもしれない。それはとても辛く、悲しい体験です。
不安や心配で眠れなくなる。あるいは、気持ちが落ち込んでしまうこともあるでしょう。
このようなことは、大切な人を失うことを予期した時から始まるといわれています。
一方、病にある人を支える立場として、しっかりしなければという思いが強く、なかなか自分の気持ちや体調に目を向けにくいかもしれません。
気になることがあるとき、ひとりで抱えないで、家族や友人、また、ホスピスのスタッフに分かち合ってみてください。
大切な人を亡くすことは、
こころやからだにさまざまな影響をあたえます。その人を思い出すたびに涙がでてきたり、悲しみや後悔の気持ちでいっぱいになったり、
食欲がない、よく眠れない、すっきり目覚められないということが起こりやすくなります。
また、何かを楽しもうと思えなかったり、何もしたくなくなり、ぼんやりと一日を過ごすこともあるでしょう。
「 こんな自分ではいけない 」
「 なんとかしなくては 」
と思うことも多いかもしれません。
また、子どもたちも自分なりの受けとめ方をしており、その様子が気がかりになるかもしれません。
こうした状況は、大切な人をなくしたときに自然に起こり、やがて、自然に落ちついていくといわれています。
焦らずに自分のペースを大切にされるとよいでしょう。
しかし、ひとりで対処することが大変に感じるときもあるかもしれません。この時期は、家族や友人の支えが大きな助けになるでしょう。
専門的な援助を受けることや、同じ体験をした人と話すことが役に立つこともあります。